2019のこと

なんと今年は一度も更新していなかったので

今年最後に、いくつかまとめて書いておこうと思います。

その1 クリムト展

秋に、豊田市美術館へクリムト展を観に行きました。

日本過去最多の展示ということでしたが

作品数は思ったよりも少なかったです。

クリムトは、生涯に残した作品数自体が少ないのだそうです。

 

有名な金キラのゴージャスな作品も

もちろんあっぱれでしたが

意外だったのは

親族の女性を描かれた肖像画がすごく良くて

当たり前のことかもしれませんが

デッサンと描写が素晴らしく上手くて

ゾクゾクするほど感動してしまいました。

 

弟の義姉を描かれた

『17歳のエミーリエ・フレーゲの肖像』という作品は

クリムト自身がデザインしたという額に入れられていて

それが肖像画と絶妙にマッチしていました。

そして画材はパステルで色もほとんど使わず

白を基調にふんわりとした

とてもシンプルな作品でしたが

すごい存在感があり

弟の娘を描かれた『ヘレーネ・クリムトの肖像』

という作品とともに

この2点が一番心に残りました。

 

こんなふうに女の人を美しく描けるなんて

グスタフ・クリムトさんはきっと

本当に純粋に女の人が好きだったのだなと思いました。

 

 

 



その2 幸せのバウムクーヘン

全国のおいしいバウムクーヘンを

たくさーんいただく機会があったので

ちょっと覚書を。

(写真は個人的な私の好み順です)

 

しっとりもっちり

素材の味がおいしい

王道的な神戸のエレファントリング

 

外はサクっ、中はしっとりのハード系

繊細でいろんな味がする

福岡コジモのガトーピレネー

 

名古屋レニエの

『龍の瞳の米粉と中津川モンブランのバウムクーヘン』

長い名前の内容からかなり期待大でしたが

”龍の瞳の米粉と中津川モンブラン”の味はほとんどわからず

少しもちっとしていてシンプルにおいしいバウムでした

 

ハード系、外がカリカリ

無添加のシンプルな素材

富山のぐるるばあむ

 

ベルガモットのすごく爽やかな香りに癒される

ふんわりした高知はるのテラスのバウム

 

クッキーに近いハード系

宮城のホワイトシップバウム

 

最後はホワイトシップバウムの中身

ハード系のバウムはこんなふうに切株みたいになっていて

見た目にそそられます

 

ここに写真はないのですが

富山フェルヴェールのバウムとか

岐阜サンドールのバウムなどなど

もおいしかったです

 

こんなにたくさんバウムクーヘンを食べたのは初めてですが

全部それぞれに美味しくて

バウムクーヘンは

”お祝い事に使われる縁起の良いお菓子” だということが

よーく解るくらい

本当に幸せでした。

 

 



その3 ドラえもん

長年使っていた椅子がガタガタしてきたので

今年、新しい椅子に替えました。

 

この色とフォルムが

なんとなくドラえもんみたいで

とてもお気に入りです。

そしてこの椅子

見た目によらず(?)

すごく座り心地が良くて

もう元には戻れません。

 

頼りにしてるよ、ドラえもん♪

 

 



その4 篠田桃紅さん

まず、名前がとても素敵で

以前からこの方に興味があり

作品を観てみたいと思っていました。

少し前に、たまたま桃紅さんの本を読んでいたところ

ちょうど近々名古屋で作品展が開催されることを知り

これは絶対観に行かなくちゃ、ということで

年末の慌ただしいなか観に行ってきました。

 

篠田桃紅さんは現在106歳で現役という

超人でいらっしゃるのですが

佇まい、作品、文章や言葉、すべてにおいて

「凛」という言葉がぴたりときます。

墨で描く抽象画はとても潔くて

ピリリとした緊張感があるのですが

削ぎ落とされた空間の中の

少ない色や線や形が

想像力を膨らませるので

作品がいろいろな感情を

語りかけてくるように感じました。

 

作品は素晴らしく

とても清々しい気持ちになり

今年の締めくくりに観に行けて良かったです。