今年も半分終わり後半に突入しています。
3月〜6月の間にいろいろなジャンルの4つの展覧会を観に行きました。
それぞれに楽しめて印象に残っている作品があるのですが、なかでもいちばん衝撃的だったのが、高橋コレクション展で展示されていた現代美術家 会田誠さんの「ジューサーミキサー」という作品でした。
たくさんの裸の女の人が巨大なミキサーの中に入っていて、粉砕されジュースになっていく様子が描かれていました。
たたみ4畳分くらいありそうな大きな作品で、ミキサーの中に入ってる何百体(何千体?)の女の人一体一体のデッサン力が素晴らしくて、ありえない設定&体位にもかかわらず、実際にありえそうなくらいのリアルさでした。
いろいろ物議をかもしそうな作品ですが、画面からは、これを描かずにはいられなかった衝動や、とてつもない技量、完成に伴う凄まじいエネルギーが伝わってきて、しばらく釘付けになりました。
決して好きなタイプの作品ではないのですが、リミッターが振り切れてるようなこういうスケールの大きな作品を観ると、芸術の真髄みたいなものを感じて、自分の小ささや無力さを自覚して背筋がピシッとなる思いです。
ただ、この作品を観たあと口の中が血の味がするような気がして、しばらく胃がもたれてました。そして困ったことに、ずっと欲しいと思っていたミキサーを買おうかどうしようか今ためらっています。
ミキサーを使うたびに「ジューサーミキサー」を思い出しそうなので…。